家計簿をめぐる長い旅①【概念編】

最近はクライミングネタがないので、当面は趣味である生活系ライフハックについて書いていこうかと思います。第1弾は、家計簿どうしてますか?問題。皆さん、どのくらいちゃんと家計簿つけてますか?私は2010年くらいから何度もトライして、微妙な挫折を繰り返しています。2015年に結婚してからは、夫婦口座の精算のためにも出費だけは把握していますが、そのデータを活用するまでに至らず、改善の余地にあふれています。今回は、私の家計簿に対するマニアックな思いを、概念編と実務編に分けて理想と現実を書いてみようと思います。(マニアックロングブログはM也の十八番ですが、今回の私はアクセス数最低になってもマイワールドに走ります)

●概念編●
家計簿って、自分が把握している支出や収入は携帯のアプリとかで管理できますが、実際それで本当の出費を把握しているの?といったらそんなことなく、使途不明金を把握するためには、クレジットカードとか前払いしてるもの(夫婦口座の建て替えとかPaypay残高)とかいろんなお金をチェックして、残高照合しないといけないんですよね。この残高照合がめんどくさいし、合わないし、難しくて家計簿は微妙に挫折してきました。しかし最近、家計簿も財務諸表と同じように「損益計算書(PL)」と「貸借対照表(BS)」が必要なんだ!と思うようになって、かなり家計簿の残高合わない問題が解決・理解できるようになりました。

私は会計とか興味もなければ知識もないド素人ですが、普通の家計簿アプリとかで管理しているのは損益計算書(PL)の部分で、これとは別に「貸借対照表(BS)」がないと、使途不明金がわからないという実務的大問題と、結局どれだけ資産があるかわからないという本質的問題と、家購入や車購入など大物投資を概念的に解釈・把握できないという概念的問題が発生するのだ、と解釈しています。

まず、損益計算書(PL)について。
こちらは、会計では「収益から費用を差し引いた「利益」を把握したり、利益の発生原因を把握したりするための書類」となていますが、家計簿では普通にイメージする家計簿で、普通の家計簿アプリで管理できる部分です。収益(収入)と費用(支出)、そして利益(貯金できた額)が管理できます。

我が家は夫婦口座と個人口座は分けており、家で食べるゴハンや日用雑貨、光熱費、家の修理や車購入などは夫婦口座から支払い、個人の外食とか趣味の費用は全て個人口座から出ています。そのため、夫婦口座からお金をもらうためには、出費をきちんとつけておく必要があり、結婚してからは必要性に迫られて基本的な出費は管理しています。

次に、貸借対照表(BS)について
これは、マネーフォワードなどのアプリで管理できる部分ですが、一般家庭では正確には把握できていないケースが多いのではと思っています。会計では「企業の財政状態をみるための書類」ってなってますが、家計簿では「ほんとはいくら純資産もってるんだっけ?」ってことだと思います。

貸借対照表的に考えると、資産に該当するものは
・銀行等の預金
・前払いしているもの(Paypay、SUICAのチャージ、Amazonプリペイドなど)
・各種ポイント
・投資(株・投資信託・国債)
・代理で支払っているもの(会社の経費精算。私個人の家計簿からみた場合、夫婦口座と精算が済んでいないお金。など)
・(家・車・服・土地など、お金じゃない資産)
・(退職年金の積み立て額・IDECOとか個人年金)

負債に該当するものは
・クレジットカードでまだ精算されていない額
・誰かに借りっぱなしのお金
・ローン

が該当し、資産から負債を引いた額が純資産になりますが、ちゃんと家計簿をつけることが出来ていたら、純資産の前月からの差分がPLで算出した当月の利益と同額になるはずです。
しかし、これが本当に難しい!Money Forwardに全ての口座・ポイント・その他を登録できる人はそんなに難しくないかもしれないですが、多分多くの人が使っているバーコード決済系(Paypayなど)は連係できないし、会社の経費精算が終わってなかったり、家庭で家計簿を分けてたりすると、アプリ以上での管理は殆ど不可能です。そういった実生活のグシュグシュを乗り越えて、BSをちゃんと管理できてる人ってどのくらいいるんでしょうかね。

私は一時期は毎月確認していたのですが、めんどくさいうえにBSの純資産の増加とPLの利益の増加が一致しないでイライラするので、年に一回しかBSは作らず、BSの純資産の増加とPLの利益の増加の差分、使途不明金が年間XX万・・・・という恐ろしい事実を年に1回確認してゲンナリしている状況です。ただ、年1回だけやる事にすればと毎月使途不明金を追っかける苦労に負けて家計簿を断念することもないし、年間の使途不明金をみて減らす努力をするようになるので良いかなと思っています。

あとBSで本当は考慮しないといけない資産が、お金ではない資産かと思います(株・iDeCoでためてるお金・不動産・モノ)。株とかは現金換算して家計簿に載せればいいかと思いますが、家や車、高価な家電製品なども本当は資産として計上するべきで、減価償却率とかも考えて把握していたほうがいいんだろうなと思います。そうしないと、家や高額なものを買ったら一気に資産が減ったような気がして、「なんだかこれまでつけてた家計簿って何なんだろう・・・でかい買い物したら一気に変っちゃうんじゃん。」という謎の心理が働いてしまうからです。

実際には、私のBSにはこういう資産は計上していませんが、概念的には「減価償却されるけど資産として計上されるもの」「売却すればお金になる不動産など減価償却されないもの」とかを脳の中で計上したほうが良いのかな?と思いました。
たとえば、我が家の資産としては以下が挙げられます。

冷蔵庫 2008年 
車   2008年物を2015年に中古で購入 
テレビ 2009年
洗濯機 2010年
ルンバ 2015年
ダイニングセット 2015年
ベッド  2015年
家 1999年築の家を2020年に購入
食洗器・エアコン 2020年
屋根・外壁・内装 2020年に補修
風呂・トイレ  2020年に補修

洗濯機・冷蔵庫・車・テレビ・ルンバは完全に減価償却されていて、近い将来に出費がありそうです。
他にはキッチンはコンロ以外リフォームしなかったので、2030年くらいにはリフォームしたいです。そのほかのものは数年間使えることを考慮すると、帳簿上は減価償却しながら資産として計上していくほうがよさそうです。ただ、会計上の減価償却とは考え方が違いますし、家の帳簿に載せるのはナンセンスかと思います。ただ、ファイナンシャルプランナーとかに相談するなら、こういうのをちゃんと把握しておく必要があると思うと、BSで把握してなくてもライフイベントとしてお金ではない資産の把握が必要だなと感じます。

あ、順番が逆になってしまいましたが、「そもそも何で家計簿をつけるのか?」っていうと「収支の改善点を見出し、無駄を削ること」と「目標通り貯蓄が出来てるか(逆に貯蓄の鬼になって、必要以上に貯金に回していないか)把握すること」かなと思います。それを考えると、やはりPLとBSが必要ですし、しかもデータを見て、ちゃんと振り返り・改善しないと意味ないですね。。。だけど、なかなか振り返りはやりたくないし、改善もしたくないのです・・・

というわけで、以下が私の概念的な家計簿の理解です。
・家計簿は、収支の見直しと改善、そして目標と現実が一致しているかを確認するためにある
・家計簿は小さな財務諸表。PLとBSが必要
・PLとBSを照らし合わせると使途不明金が把握できる。(これってちゃんと家計簿つけれる人はそんなに差額がでないのかな・・・私はひどいです)
・BSには、お金以外の資産も本来は計上なんだろうな。だけど、減価償却とか考えるのって現実的ではないので、ライフイベントとして別表で把握しておけば多分OKということにする

実務編に続く

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