クライミング復帰三ヶ月目

<ゆ>10月6日(日)
クライミング復帰三ヶ月の目標は「PUMP2で5.12bまでコンプリートすること」でしたが、5.12aを一本残してしまい達成ならず・・・。9月は連休も多いおかげで週2回登る日も出てきて調子も上がり、5.12bは3本オンサイト。しかし、いかんせん、ボルダーをやっていないので難しいムーブに弱い(涙)。終了点核心の5.12aは、全体として12aでも難しい核心が出来ない・・・・という大きな課題が見つかった三ヶ月の締めくくりでした。そろそろボルダーもしようかなー。

さておき今回の復帰プロセスで一番残念なのは、禁酒もしているのにお腹のプニプニが全然取れないこと!!「XX歳になると痩せにくくなるのよ」とか聞いてましたが、本当に40代も半ばも過ぎると痩せにくさ、半端ない。っていうか、頬はこけているのに、お腹はふっくら。もうしょうがないことだと思うので、争いすぎずに、適度にダイエットに励みます。

というわけで、相変わらずインドアでしか登っていないです。最近は、午前中に仕事をして、PUMP2で登ってる休憩中にも仕事を進める、というスタイルをとっているのですが、クライミングの合間にやる仕事は何故かめちゃくちゃ捗ります。多分、クライミングで集中力が爆上がりするので、それで邪念が消えて効率が良くなるっぽい。あと一ヶ月くらい頑張ったら、落ち着いた生活が送れそうなので、涼しくなったらちょっとは岩に行きたいなー。

クライミングネタがないので今年読んだ本。

マインドフルネスストレス軽減法 J.ガバットジン
ゆかいな知性~仏教編~(Podcast)
神の詩 バガヴァッドギーター 
ビジュアルシンカーの脳 「絵」で考える人々の世界
経営戦略学全史  三谷 宏治 (Audible &本)
選択の科学  シーナ・アイエンガー
Think Bigger Sheena Iyenger (Audible)
心はどこへ消えた? 東畑 開人(Audible)

マインドフルネスストレス軽減法 J.ガバットジン

まずマインドフルネス!仕事で過剰なストレス下にいて、これは何とかしないとやばいぞ、と思ってGWにマインドフルネスストレス軽減法(MBSR)の原著を読んで実践してみました。無茶苦茶雑に私の解釈でいうと、毎日1時間くらい瞑想的時間をとり、今を生きる行動を意識するようにして、自分に合ったマインドフルネス時間の取り方を8週間で模索する、というプログラムなんですが、毎日1時間瞑想できるような時間をとるのがめちゃくちゃ難しい。ただ、歩行瞑想とかヨガ瞑想でもいいので、じっとしているのが難しい私は、動きながら脳内モンキーに付き合わない時間を取るようにしました。8週間はかなり大変だったのに、終わって何かに辿り着いた感じはありませんが、脳がグジャグジャってなってきたり、感情に囚われてしまう時は、掃除したり散歩したりヨガをして、脳をリセットするようになったと思います。また年末年始みたいな時間があるときに、8週間リフレッシュを再チャレンジしようかな。

神の詩 バガヴァッドギーター 田中 嫺玉 (著, 翻訳)

マインドフル繋がりでヨガ哲学の基本と言えば、バガヴァッドギーター。古典とか無理!と思う人でも、実は短いので通読するだけなら意外と簡単に読めます。ちゃんと理解するのは難しいですが。 田中 嫺玉 さんの訳がわかりやすくて良いそうなのでこれを選びましたが、確かに読みやすかったです。非暴力のガンジーの愛読書らしいですが、実は戦場でこれから戦いに挑むアルジュナにクリシュナが究極の真理について説くという形式になっています。

「故にアルジュナよ 勇ましく戦え!」

みたいな感じでクリシュナ先生に叱咤激励されて、アドレナリンが出るようなタッチで描かれているので、哲学的なことを言っているのに一般人でも読みやすい構成になっていて、インドで人気なんだろうなと思って楽しく読めました。

経営戦略学全史  三谷 宏治 (Audible &本)

「経営戦略学全史」はめちゃくちゃ分かりやすかった。仕事上、MBAとかで習いそうなマーケティングのフレームワークとか使わされることが多々ありますが、なんか納得いかないし、なんで色々あるフレークワークの中からこれを使っているんだろうーというような疑問がよく湧いていました。この本では、工場での生産性改善からはじまった会社のマネジメント理論から、ポジショニング・ケイパビリティ派の発展、それからイノベーションやらグローバル化の時代に合わせた経営戦略のあり方の見直し、みたいな流れを網羅的に歴史を辿りながら語っています。結局まだ究極の経営戦略理論なんてものはないんだなーということを理解し、リミテーションのあるフレームワークの背景を理解しながら、自分の置かれた状況で過去の叡智を借りるために、一番短所の目立たないフレームワークをお借りすれば良いんだなーと考えられるようになる良い本だと思いました。

選択の科学/Think Bigger  シーナ・アイエンガー

人間は選択肢がありすぎると選べなくなるので、スーパーでジャムを買って欲しいなら、数十種類ではなく、数種類にした方が良い、という実験で有名な「選択の科学」を読んで面白かったので、最近の著作「Think Bigger」も読んでみました。膨大な課題の中から取り組むべき課題を適切に選択するプロセスについて書いてあるんですが、「選択の科学」が、選択に関する実験結果の面白さを主体に書かれているのに対して、「Think Bigger」は自分が取り組んでいる問題を考えたり、どの課題に取り組むべきかを考える上でとても実用的。一番良いと思ったのは「Brainstormingで良いアイディアは生まれない」という話。いや、本当に実感ある。会社でブレスト会議が多すぎて、ちょっと嫌気がさしていたときに、ちょうど良い本でした。

読書のあり方

やばい!仕事しすぎて、めちゃくちゃおもんない事書くようになってる!!!(まあ元々そんなに面白い方ではないけど)こんな頭の固くなってきたおばさんに衝撃の読書を教えてくれたのが「みくのしん」さんです。
本を読んだことがない32歳が初めて「走れメロス」を読む日

こちら、書籍化もされたので知っている人も多いかと思いますが、こんな読書があったのか!と嬉しく感動するブログです。こんなに「走れメロス」って楽しめるんだ!!と思うと、読書って奥が深すぎて動画勝てん!と思いました。勝手に膨らませることができる余地がいっぱいある分、削ぎ落とされた情報である本ってすごいんだと改めて思わされたブログでした。

おしまい

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