元祖Old but Gold 〜コロッサスに集まる人々2016〜

《コブ》

今週の三連休は土日で城ヶ崎に行き、昨年末に引き続きコロッサス。

結果…
①核心部のポイントとなる左手のカチを取りに行く際の右足の位置
②「最後にこれを取ったら実質終わり」となるホールドを取りに行く際の左足のヒールの位置

を確定させるのに、丸々2日掛かって終了した。
相変わらずトップアウトすらできなかったが、少なくとも以前よりは核心部を突破できる可能性が上がり、希望の光も輝度を増してきている。なかなか出来なくても自分が取り組んでいることに進歩が見られるうちは面白い。

一方、相方のYイカの方は昨年末の時点でもう直ぐ登れるだろうという所まで来ていたのに、今回の初日で歯車が狂い出し、これまでほとんど失敗する事のなかった所が何度やってもできない状態になっていた。
この日のコロッサスに参戦してきたSゅんたろう氏のアドバイスを元に、新しいムーブを次のトライに織り込んで行ったが改善は見られなかった。

翌日は、もう一人参戦者が現れた。
コロッサスの前で一息付いていると、物凄い勢いで懸垂下降してくる人物が二人の視界に映った。18mの横断歩道を3段飛びで渡り切るアスリートのイメージをそのまま縦にした感じだ。壁を蹴って次に足を壁に着くまでの距離が異常に長く、そして速い。一瞬レスキュー隊が来たのかと思ったが、そんなはずはない。ピンクのニット帽被ってるし…

懸垂下降を終え、やがて我々の方に近づいて来るその人物はHマちゃんだった。通称『ガラの悪い方のHマちゃん』である。Hマちゃんがやりに来たルートもコロッサス。身長はYイカと1〜2cmしか変わらないのでムーブも苦しみどころも彼女とほぼ同じ。早速トライして同じパートで苦戦して降りて来た。

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そして二人してコロッサスのムーブについて語りだす。面白トークと分かりやすい説明で盛り上げると、あとは海岸に打ち上げられた土左衛門の如くお昼寝。
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しかし、この日の主役はそんなナイスガイHマちゃんではなく、最近ダークホースの如くコロッサスの前に姿を表し始めた山梨のクライマーMら井さんであった。190cmのリーチを武器にあっという間にムーブを固め、

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この日の夕方、通算わずか5便でコロッサスを卒業していったのだ。

この日の帰りも、ガメラさんにお会いした。

『今日どこ行ったの?』
『コロッサスです。』
『止まった?』
『止まんないです。』
『あれを12cとグレーディングするバカがいるんだよ…』

ガメラさんも、かつてコロッサスを落とすために通ったのだと言うことを前回お会いした時に聞いた。このルート、今でこそ13aというグレードが付いているが、30年前の初登時のグレーディングは12c。恐らくガメラさんはその頃登ったのだろうが、数十年経った今でもこのルートに対する思い入れが言葉の節々に現れていた。

コロッサスの初登者である杉野さんは、以前ロクスノに『Old but Gold』という記事を連載していて、古き良き時代のルートを紹介していたのだが、このルートこそがそんなルートの一つなのだと思う。

コメント

  1. つよぽん より:

    Mくん、強いよねー。
    爽やかナイスガイだし。
    先シーズン、金わらも、オンサイトしていったし。
    コブさんのリーチでも厳しいんだね?
    コロッサス、ガンバです。
    自分は、日曜日に城ヶ崎です。

  2. コブ より:

    彼は最初のトライから明らかに強いのがわかる登り方をしてました。リーチ差もさることながら、それを活かす保持力と体幹の強さがありましたね。
    今週末は土曜日帰りの予定です。
    また、よろしくお願いします。