The King and I(王様と私)

行って来ました、憧れの街ニューヨーク!

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観て来ました、ブロードウェイのミュージカル!!

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今回アメリカに来るまで、「ブロードウェイ」がニューヨークにある通りの名前であることも、「王様と私」が渡辺謙主演のミュージカルであることも知らなかったけど、シビれました渡辺謙。

俺は今まで何をしていたんだろう、と畑も立ち位置も違う自分に人生を考え直させてしまうほど迫力のある演技。映画と違ってやり直しのきかない一発ものの生舞台は全部で3時間もある公演の全てが英語で、主演の渡辺謙がかなりの部分を取り仕切っていた。

ただ台本通りにセリフを言えば良いという訳ではなく、目の前には大勢の観客がいて自分の演技で会場全体の空気を作り、観る側を圧倒し続けなければならない。演じるというより英語を駆使して会場を仕切り、みんなを笑わせ感動させ魅せる仕事。自分もゆいかも釘付けにさせられたし感動した。字幕とかはないので話している内容は20%も分からなかったかも知れないし、多くの観客やゆいかが笑っている場面で自分には何が面白いのか分からず、もどかしさを感じることも多かった。

3時間ある公演の途中で15分ほどの休憩があるので、前半で意味の分からなかった所はゆいか様に教えてもらい、話を整理してから後半を観れたので内容的にはだいたい理解することができた。休憩時間に後ろの方にいた日本人が、

「いやー、スゲぇ舞台だよー」

と言って感嘆していたけど同感です。
ゆいかも、「謙に(心を)全部持っていかれた」と言っている。ミュージカルが終わってから、「王様と私」や渡辺謙について色々調べたけど、渡辺謙は映画ラストサムライのオーディションに受かってから本格的に英語の勉強を初めたらしい。それが、今の自分と同じ年齢の時だ。やり掛けの英語、衰退する体力に限界を感じ始めていたクライミングや仕事。まだまだでしたね。むしろ始まったばっかりでした。

仕事(演技)に関しては、常に崖っ淵を登る様にギリギリ自分の手が届くかどうかの所にあることに挑戦し続けているという渡辺謙。今回の演技からそれがビンビンに伝わっていた。ミュージカルを観ていると同時に、そこに滲み出ている渡辺謙の生き方を観ていたし、そこに見応えがあったから英語のセリフがわからなかった事があまり問題にならなかったのかも知れない。

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帰路は雪。
電車の乗り継ぎも悪いし、一日遊んでくたくただったけど、最後の晩に良いものを観た余韻が自分の体を支えていた様だ。

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