《ゆ》
NJ ⇨PAの引っ越しに伴い、クライマー⇨サラリーマンモードに切り替わってきた。勉強してるだけ状態から仕事らしきことをするようになり、ドサっとサラリーマンとしての緊張感が増してきた。日本の仕事もUSの仕事もあり、英語も喋れないし、さあ大変。
4月の雪in Lansdale, PA
Y花理論では、「3つ以上のことを同時に真剣にやると全部うまく行かないので、色々やりすぎずにどれか諦めるべし」なので、複雑な仕事および英語生活を真剣にやるため、しばらくクライマーとしてフルパワー出すのはやめて、楽しく暮らすことにした。
という長〜い言い訳のもと、禁酒生活も解禁。だって酔っぱらってるほうが英語喋れるもーん!
ついでにレッドリバーゴージュに向けて、ボルダラ⇨ルートへギアシフト。ガンクスでトラッドクライミングに挑戦した。
日本で ナチュプロを使うルートというと、垂直のクラッククライミングを思い浮かべるし、プロテクションがとれないブランクセクションにはボルトが打ってあることもある。
一方、ガンクスのトラッドは垂直のクラックはあまりなく、プロテクションを水平クラックやポケットに決めながらボルトのない岩壁を登っていく。
(多分)「基本ボルトを打たないで岩を登ろう」という考えに基づき、プロテクションが取れなくてリスクが高くなるようなパートでもボルトはなく、危ないルートはグレードにRとかついていて、「落ちそうな人はやらないか、トップロープでやりましょうね」といったコンセプトのようだ。なので登り方はフェースの部分が多い。日本だとクラックorフェースと思うが、ここではボルトでプロテクションをとってリスクを減らし、スポーツにフォーカスしたsport climbing か、何もない岩壁を登るコンセプトにフォーカスしたtrad climbing に分類されるのだと思われる。
私が行ったエリアはボルダ―でも紹介したLost Cityだが、このエリアはトポもなく、ルート名や写真をWeb上に公開することは暗黙の了解で禁止されているようなので割愛。アンカーも打たれていないルートが多い。私はギアを持ってきていないし、ガンクスのルールもよく分かっていないので、全てトップロープでトライさせてもらった。最高の天気の中、2ピッチのトラッドを登ったり、久しぶりに割れ目に挟まったりして岩登りの本質的な楽しさを思い出して「やっぱりルートは良いな」と再確認。
これからも色んなモードにシフトしながらアメリカ生活を満喫したい。
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