KOBU’s キッチン

≪M≫
先日Y花が帰国した際に二人でK保家の実家に帰ったのだが、母とY花から料理のブログを書いて欲しいと言われた。この1年は自炊をマメにしており、特に2017年が明けてからはクライミングで岩場に出掛ける日以外はほぼ毎日朝食と夕食を自分で作っている。

とはいえ、Y花と一緒になるまでの四十数年間自分で何かを作ったことなどほとんど無く、二人で暮らす様になった時に自分が持ってきた調理器具で、Y花が「これは残そう」と言ってくれたのは未使用の卵焼き用フライパンだけであった。つまりこれこそが、唯一の結納品だったと言えなくもない。
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そして、自炊を始めた1年前から、わからないことがあるとアメリカにいるY花に逐一電話して

M:「目玉焼き作ってるんだけど、何回やっても卵が固まんないんだよね。」
Y:「水入れて蓋して蒸すんだよ。」
M:「(えッ?!、目玉焼きにはそんな面倒な工程が必要だったのか・・・
   これはわからん。)」

M:「ニンジンって皮むくの?これは、どうやって切ったらいいの?」
Y:「普通は皮むくね。切り方はメニューによるかな。何にいれるの?」
M:「(??)色んな切り方があるの?」 
Y:「(この人、食べてるときに何も見てないのかな)」 

M:「棚に「だしの素」ってのがあるんだけど何に使うの?」
Y:「色々。味噌汁にもいれるよ。今まで味噌汁のだし、どうしてたの?」
M:「味噌入れて終わり。」

 
M:「ナス切ったら、中に黒いポツポツがあるんだけど食える?」               
等の会話が日々重ねられ、

挙句の果てに、
Y:「お前、かわいいやつだなー」
などと言われながらも、Y花不在の場合には実家に電話して母に聞くという、日米24時間体制の手厚いサポートのもと、Kobu’sキッチンはしたたかに成長を続けてきたのであった。

Y花が日本にいた頃も、
M:「冷凍庫にあるゴハン、がっちがちに固まってて食えない状態になってる」
Y:「冷凍ゴハンってがっちがちになるものだよ。温めたらフックラ食べられるよ」
M:「あれ、温まったら柔らかくなるの?」
など、それまで冷凍されたご飯を見た事が無かったMに対し、Y花は驚きのテクニックの数々を生で公開してくれていたのだが、そうした技術を思い出しては日々の料理に取り入れて、出来上がったら写真をY花に送るという日々をこれまで繰り返してきた。

今回の週末は久々に泊まりで城ヶ崎。
帰りにSO長と駅前のスーパーに立ち寄った。
SO長が言うには、伊豆のスーパーには掘り出し物の食材があるとのこと。

そこで取りあえず、ブリを確保。それから、東京の自分の家の近所のスーパーでは見たことがない、フィットチーネの生パスタも旨そうだったので取りあえず買って帰ることにした。
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今日はその食材を使って早速夕食を作る事にした。近所のスーパーでパスタ用のトマトソースと、豚牛合挽き肉を買い、そこに冷蔵庫に残っていたナスを輪切りにしてフライパンで炒めてから加えてナス入りミートのフィットチーネパスタを作った。

ブリはそのまま焼くよりはましかと思い、これを使うとブリの照り焼きができてしまうという素を買ってきた。ビニール袋に下処理用の粉とブリを入れてまぶし、油と水を入れたフライパンの上で8分間蒸す。その後、ブリ照りのタレを入れて煮詰めるとブリの照り焼きができる。
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これ、分量が良くわからなくて、水を入れすぎた気がするけど、まあ旨かった。

最後は、今朝の朝食の余りの野菜スープにナスを加えてサイドディッシュとした。
野菜スープは、コンソメ2個を700ccの水の中に入れて、そこにたまねぎ、ブロッコリー、大根、にんじん、ソーセージ、ナスを入れて煮込む。本来ブロッコリーはさっとゆでれば良いらしいのだが、最初に作った時にかなり柔らかくなるまで煮込んでしまい、それが美味しかったことから今でもそうしている。
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今回はフライパンとか鍋とかを4つも使って並行処理したので大変だったが、一つ一つのやるべきことは単純作業なので、覚えてしまえば意外と何でもなかった。

まずは、写真を撮ってY花に送る。
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Y花は優しいので最初は必ず褒めてくれるのだが、よくよく聞いてみると突っ込みどころが満載らしい。「和」と「洋」を分けて考えず、野菜スープに大根とニンジンソーセージを一緒に入れているところや、ブリとパスタの組み合わせなど普通はやらないらしく、Y花からみると相当面白いらしい。

まっ、創作料理って事で。
ちなみに今回は翌日の朝食分と込みで作り、一食あたりの食材費が650円。
ブリがいるから今回はちょっと高くついた。

    

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