《ゆ》
日曜日も快晴で暖かいという天気予報に負けて、「岩行く?」「うん!」と即答してしまった。
「Y-ka. I thought you were done with climbing.」
(Y花.クライミングやめたんじゃなかったっけ)とか言われたので
「I was done. I’ve started climbing recently」
(やめたよ。最近はじめたの)と言っておいた。
今日岩に行ったのはJohn&Paul。彼らは6-7年近くシェアハウスしており、しかも職場も一緒らしい。二人とも5.13登れるクライマーで家も仕事も外岩もいつも一緒。こんなに仲良しってなかなかないと思う。日本ではhouse mateとかroom mateって一般的ではないが、アメリカでは誰かと賃貸をシェアしているのはよくあることだ。彼らの家には、最近Johnの彼女が一緒に暮らすようになり、もうすぐ他の友人も住むことになるそうで、3ルームの家に、男3人女1人、犬2匹、猫2匹が一緒に住むことになるそうだ。共同生活は色々めんどくさそうだが、一人暮らしよりはだいぶ良いなーと思う。日本でもルームシェアが流行ったら良いのに。
岩場は2回目のBirdsboro。岩に着くと、昨日V10登ったGreg、Y花絶賛GeekイケメンのAnderson、若いのに気が利く大人なジムスタッフAndrew、昨日「Haycockに行った後ジムに来ちゃった」と言ってて今日も外岩きちゃう危篤クライマーのLindsey(しかも最近結婚したけど夫はクライマーじゃないらしい)、など知り合いだらけだった。フィラデルフィアのクライミング業界狭すぎる。
岩質は脆いのでイマイチだけど、メインエリアは高さもあってまあ楽しい。
エリアに着くまで2回川を渡る必要があるのだが、橋のかわりに?2本のワイヤーがかけられており、上のワイヤーにつかまって、下のワイヤーの上を歩く。みんな、コーヒーを片手に持ってたり、サンダルだったり、何の苦も感じていない模様だが、私は結構ビビって大変だった。また岩場に結構犬がいるので、「どうやって連れてきてるの?」と聞くと
犬用ハーネスを飼い主が手でつかんで落ちないように気を付けながら、犬もワイヤーの上を歩いているそうです。70ポンド(32キロくらい)のワンちゃんを片手で支えながら、ワイヤーを渡る華奢なおねえさん。強い。
岩が終わると当然ビール。「常陸野ビールのBrewmasterが来てるらしいから見に行こう」とバーに出かけたのだが、日本から常陸野ビールの取締役が来て、バーで営業活動?をしていた。常陸野ビールは、アメリカでは一番有名な日本のビールといっても過言ではなく、普通のスーパーでも入手することができる。大手ビール会社より売れてるなんて、特別なマーケティング戦略で今の地位を築いてきたんだろうなーと気になっていたので、取締役の話はかなり興味深かった。超要約すると、木内酒造という日本酒の酒屋で、常陸野ビールを作り始めた。アメリカでは日本酒を買いたいお客さんが会う機会を作ってくれてたので、その人たちに日本酒を売るふりをしながら、ビールもついでに奨めたとのこと。また白ビールやアンバービールで賞が取れるようになって、なお一層人気がでたそうだ。
もう一人、友達の友達の妻の母で87歳の日本人の方もバーに来ていた。87歳日本人は、アメリカ人と結婚して1959年に渡米して、ずっとこちらで暮らしているらしい。「日本語は聴くのはわかるけど、喋ろうとすると出てこないから困る」そうで、結局私も英語で話すことになった。そりゃー50年以上こっちで暮らしてたら日本語喋られなくなるわな、と思った。
いろんな人に会って話をするのは面白いなー。仕事もしないといけないけど、やっぱ週1回は出かけて人と話そう!と思ったのでした。
車だと飲めないので、お持ち帰り。その場でサーバーから缶に詰めて蓋してくれた32オンス(900ml)ビール!
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