<ゆ> 11月10日(土) 二子
10月は太刀岡に3週間通ったが、「M也がカリスマを登るまでY花が付き合ってあげ、Y花はついでにスティングレイを落とした」という事になっており、m也は借りが出来たと思っているようだ。そんなわけで「今週からしばらくはY花様の行きたいところに付き合います」とM也様が言ってくれた。どこに行くか迷いに迷ったが、最終的には二子通いに付き合ってもらうことにした。
二子は2005~2010年くらいに一番行った岩場で、私にとって初めての5.13である「唐獅子牡丹」、「FUTAGOYAMA」のDVDに完登シーンを残してもらえた「おいしいよ」、怖くて泣きながら登った「SVP」、二子で初めてオンサイトできた5.12の「火の鳥」、いまだに登れてない「藍青5.11C」、と、どのルートをとっても思い出深い。
二子にはまだ、サバージュ、振り返るな、私生活、龍勢、と色々登りたいルートは残っている。しかし、一番心にひっかっているのは「即身仏」。最後のホールド取りで10回くらい落ちて、そのまま諦めてしまって早8年くらい経っている。ずっとやりたいなーとは思っていたものの、当時の自分のボルダー力を考えると今の自分とは桁違いに強く、今更やってもできる気がしない、と敬遠していた。しかし、苦手系と決めつけていたスティングレイが登れたこともあり、「ちょっと触ってみてから諦めよう」と思い、この日は即身仏に集中してとりついた。久しぶりに再会したMぽリンが、ちょうど即身仏にヌンチャクをかけに行ったので、私は甘えてヌンチャクをお借りしてトライ。
2段目に上がる取りつきさえも教えてもらわないとわからないくらい全てを忘れていたが、即身仏の核心に入ると、どのフットホールドをどう踏んでいたかまで鮮明に思い出すことができ、8年経っても記憶は甦るんだな、と思った。最終ホールド取りは、やっぱり難しく、ボルダーが弱くなった私には厳しいなーと思っていたが、ふと違うムーブが思いついた。
最終ホールド取りムーブは、大きく分けると①刻まず一気に最終ホールドを取る、と②右手をカチにあげ、終了点直下のスプーンカットホールドを左手で取り、最終ホールドを取る、の2種類があり、リーチがある人は①、ない人は②でやっていると思われる。8年前の私は「傾斜がある壁ではリーチ差はパワーで殺せる」と信じており、迷わず①を選んでいたが、弱った私には到底再現よくムーブをおこせるとは思えないくらい難しい。かといって②も簡単ではなく、細かいホールドを持つ力と足力、スーパー持久力が必要だ。なんとかならないかなーと、舐めるようにホールドを探していると、これまで考えてもみないようなムーブが思いつき、やってみるとだいぶ簡単に終了点にクリップできてしまった。テンションムーブかもしれないので、再現性を確認しないといけないが、もしこれが本当にできるムーブなら、完登できる可能性はゼロじゃないかもしれない。もし登れたら、もう二度と越えられないと思っていた過去の自分を超えられるかもしれないと思うと、次に二子に行くのが楽しみでしょうがなくなった。
(即身仏を登っているが、服の色が完全に岩と同化するmポリン)
さておき、岩場ではTKDにも会えたし、久々のM代っちとか、もう名前を上げきれないくらい色んな人と再会できたが、夕方には西岳に開拓に来ていたAンマくんにも再会できた!!10年ぶりくらいかなー。色々ダラダラしゃべってて、「最近、クライミング楽しいなーと思ってさー」と言ったら「クライミング、楽しいですよねー」とすっごく嬉しそうに応えてくれたのが印象的だった。プロは色んなプレッシャーに晒されるだろうし、いっつも鍛えて考えてることになるから大変だと思うけど、ずっとクライミングを楽しんでほしいです。
以上、色んな再会に感傷的になってしまった二子でした(続く)
コメント
久しぶりに会えましたね~(笑)
ミイラは楽しい?
即身仏っていうネーミングが良いよね~そそる!
ビレイヤー共々、FIXのアプローチ核心・・。
3日ぶりでしたもんねw
ミイラは楽しいですよー。一番難しいムーブが、一番最後!なので、ボルダー力も持久力も試されます。ほんとに何とかして登りたいです!