《M》
クライミングで定期的に海外に行く人の話を聞いていると、候補地として名前が出ることが多く、リピータも多いスペイン。何がそんなに良いのかは結局向こうに行くまでわからなかったのだが、行ってみるとやはりスペインはいい所で、しばらく住んでクライミング漬けの生活をしてみたいと思わせるような場所だった。
今回訪れたロデジャー(もしくはロデリャール)の岩場のスケールは日本とは比べものにならないほどで、それに対してわずか10日間のツアーで経験したルートやエリアは数えるほどだったため、このエリアの岩について、あーだこーだと語れるような領域には到底及んでいない。
しかし、今回のツアーでトライした、スケールの大きな壁に引かれたそれらのルートには、そうでないと味わえないような面白さがあり、持っている力を全部使い切るようなトライを経験することができた。
普段日本で登っているルートで全力を出し切っていない訳ではないのだが、ロデジャーでは当たり前のように並んでいる30m超のルートではその中で試されるムーブの数も多く、あれもやってこれもやって、だいぶ体力が消耗した所でようやく核心が出てきて勝負!・・・みたいな感じになるので、一本登っただけで全身の力を使い果たし充実感が大きい。
また、岩場の景色のみならず、降り立ったバルセロナの空港からロデジャーに至るまでの景色や、街の景観、ロデジャーでの住環境など全てが良かった。最初に訪れた場所は、バルセロナの空港からロデジャー(ロデリャール)に向かう途中にあるHuesca(ウエスカ)の街
最初にお昼を食べたウエスカのお店。
ピレネー山脈。日本で見られる景色よりちょっとスケールが大きい。また、ちょっとスペースがあると直ぐにゴルフ場を作ってしまう日本とは違い、自然が自然のまま残される割合が大きいように感じた。アメリカのようにだだっ広くワイルドな自然ではなく、緑の種類も多くて癒やされるような色彩の自然が多く、観ていて飽きない。
宿に到着。左の建物が受付で、右の平屋が宿。
宿から見える景色も素晴らしい。
日本のように、キッチリ・カッキリ石を並べているようなところがなく良い雰囲気を出している。
岩場に向かう道
アプローチの途中では、色んなエリアが見えてきます。
初日にみんなで向かったエリア
終盤戦で通い詰めたEl Delphin(7C+)
《レスト日 1回目》
最初のレスト日には、フランス国境まで行きました。
フランス側から見たスペイン入り口。EU内での移動は自由なので、越境するのにパスポートは不要です。国境には、管理局の跡があるだけで、誰もいません。
スペインとフランスの国境にある、廃墟と化した駅を散策する謎の日本人。
駅の散策に飽きると、大聖堂があると言う街に下りて散策。日本とは違って気品がある街並み。
大聖堂の中も隈なく周ります。
駅と大聖堂で満足できる人達ではないので、城跡なんかも回ったり。
城跡もあって、地元の観光スポットのようでした。
岩場もあって、ルートも開拓されていました。
こうして見ると、岩場の色も、街の景観も、城跡もぜーんぶこの色調。
それでスペインは落ち着くのかなぁ。
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