ヨガの思わぬ効果

(M)
最近は、月曜日に必ずヨガをやりに行っている。以前やっていたCaldoはやめて、ビクラムヨガというところに行くことにした。諸々の理由により、最近は名称が変わってしまったが、ホットヨガスタジオの元祖らしい。世界中に1500のスタジオがあり、どこで受けても毎回同じメニューで26種類のポーズを2セットづつ行うスタイルを取っているというのでここを選ぶことにした。

カルドは、レッスンメニューが各先生に任されているので、内容がバラバラな上、先生によって質にばらつきがある。もともと五十肩のリハビリで始めたに過ぎないヨガだったが、毎回メニューが違うと、自分の柔軟性が上がっているかどうかもよくわからないし、貴重な時間の合間を縫ってやってきても、内容がショボイとがっかりする。その点、ビクラムヨガの方は、内容が全部決まっているというのが良かった。ヨガを極めるつもりは全くないが、固くなった筋肉が柔軟になることは去年の経験からわかっていたので、土日のクライミングの疲労回復効果と、固くなった筋肉を柔軟にすることを目的に通うことにした。

昨日は7回目。飲んだ水の量と、終わった前後の体重から換算すると、毎回1.5リットルぐらいの汗が出ている計算になる。最初のポーズで汗が出始め、2番目のポーズで汗が滴り落ち始め、45分ぐらいすると早く終わってくれ~!と願いながら時計を見始めることになる。とにかくキツい。高校生の頃、熊谷でラグビーをやっていたのだが、炎天下の中の部活よりキツい。だが、翌日以降の体のリフレッシュ効果は抜群でなおかつ1日経つと辛かった記憶も完全に忘れてしまうので翌週も行くことになる。

なお、ビクラムヨガを始めて一番驚いた効果は、なんとガニ股が治ってきたことだ。これまでは、体に疲労がたまると太ももが外転する側に引っ張られてしまい、その積み重ねでガニ股化が進んできた。どこの整体に行っても「太ももの向きが・・・」と指摘されていたので、十分自覚していたのだが、治す方法も特に思いつかないので、そのまま放置していた。いわゆる収縮残遺というやつで、最近までその言葉すら知らなかったのだが、同じ姿勢を取り続けたり激しく使ってばかりいると恒常的な緊張状態に陥っていき、その状態が長く続くことによって筋肉自体の弾力が失われ、硬いままの状態になるという症状の「太もも版」のようだ。ストレッチというのは、こうした筋肉を定期的に伸ばし、筋肉の持っている本来の長さに戻す意味があるそうなのだが、ビクラムヨガの26種類のポーズのどれか、もしくはいくつかの組み合わせにより、この太もも外転筋を元に戻すストレッチ効果があったようだ。20年来の悩みに対する思わぬ収穫となった。

また、太もも以外にも改善した点はあると思うが、説明するのは難しい。ただ、体の調子はだいぶ良くて、去年の7月ごろは四十肩から回復させて行く中で、PUMP2では11台前半しか登れず、3カ月通ってようやく11dが登れる程度だったのに、今年はすでにTsunamiで12cまで登れるようになっている。月曜日にヨガでリフレッシュできるので、水曜か木曜にフレッシュな状態でボルダーに通えるようになったのも功を奏しているのかも知れないが、いずれにせよヨガの効果が大きい気がする。

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コメント

  1. garu より:

    これ読んでヨガに興味が出たんだけどビクラムヨガって今ではzen place hot yoga ですか?

  2. M より:

    >>1そうですよ。ビクラムヨガ自体は創始者が2018年に破産申請したため、名称は消えてなくなりそうですが、日本のスタジオはzen place hot yogaに名称を変えて運営しています。

  3. garu より:

    ありがとうございます。とりあえず体験入会してみます…

  4. Hank より:

    自分もAshtanga yogaやってて、クライミングや人生全般へのヨガの効果を感じてます。 ヨガの先生とトップクライマーが全く同じこと言ってるので驚かされます。腕は肩甲骨から一体化して動かす、首に皺を作らず耳と肩を離して、脇を締めて、前鋸をバリバリに入れて❗ 呼吸を忘れず、形や結果よりもプロセスが大事とか。 特に前鋸筋と腸腰筋を使ってニュートラルポジションを少しずつ保てる様になってきたきがします。単純に運動能力、functionality, mobility を向上させたいならピラテイスも良いですが、授業料が高いのと徹底した少人数で受けないと意味がないのが難しいです。 あとヨガは自分が本当に信頼できる先生を見つけることが凄く大事です。 英語でヨガの先生はteacher と言うんです。 instructorなんて言い方は絶対にしません。まあ便宜上、instructorと記すこともありますが。 自分のteacherを見つけられれば素晴らしい事です。自分はIYCで、しんのすけさんとMomoさんという素晴らしい先生に教わってます。 ホットヨガは…. うーーん、自分の中では正直言ってどうかな、商業主義的かなという気持ちがありますが、それで救われるのであれば、本当にとても良いことと思います。 ビクラムはダウンドッグがなかったり、ちょっと創設者がスキャンダル起こしたりとかありましたが。 今はダウンドッグやってるのかな。 あと筋肉ほぐすには陰ヨガも良いですよ。 

  5. M より:

    >>4 コメントありがとうございます。ヨガとクライミングに通じるものがあるのは、この1年で何となくわかり、ちゃんとしたところに行こうかなと思った事はありましたよ。IYCもネットで調べたことありますし。けど、とりあえず今の目的や諸々の事情を考えると、ビクラムヨガで十分かなと、割り切っています。ちゃんとしたヨガは次のステップですね。習うなら時間が取れるようになってからやりたいです。
    それと、ヨガとホットヨガの関係は、岩場でやるクライミングとジムのクライミングの関係みたいなものなんじゃないですかね。商業的だし、気温はコントロールされているし、都合良く作られてて、本物ではないけどそれなりに利用価値があって多くの人に認められている。けど、クライミングをやるからには岩場のクライミングを知っておくべきなのと同じで、ヨガと名のつくものに足を踏み入れたからには、本物のヨガも知っておくべきなのかもしれませんね。
    Hunkさんの話、興味ありますよ。

  6. Hank より:

    コメントありがとうございます! どんなヨガでも立派なヨガですし、まずその人に合ったヨガから始めてみるのが良いことと思います。 ホットヨガは手軽で良いと思いますよ。 もしホットヨガやってて、もっと他のヨガも試してみたいと思ったら、その時試されてみて、それで自分にこれは合うと思ったら進めていけば良いと思います。