5月25日
彼らが主張する、「4人の日本人がカバーを失くした証拠」は、我らが車を返却した後に撮ったカバーの無い写真だけですが、それまでのやりとりで彼らが言ってることを繋ぎ合わせると、次のようになります。
・車が返却された後に我々はルーチンとして毎回調査をしているが、今回の返却時の調査ではカバーが無かった。
*前回の客が返却した時の調査時にはカバーがあったとは書いていません。
・証拠はこの写真だ。(なので君らがこのカバーを失くしたと言うことだ。)
・契約書に基づいて、€400(5万円)請求させてもらう。
・(もう引き落としちゃったから)もう返金できないけどね。
車を借りた時にはレンタカー会社の立会いは無く、返却した時も立会い無しで鍵を返しに行っただけなので、最初の状態を双方で確認し合うと言うことはしていません。車を借りた時に、カバーはなかったはずなので、彼らの論理はどこかおかしいはずです。最初からカバーが無かったと言う事実から遡っていくと、次の3つのどれかが該当すると思います。
①前回の、調査のルーチンでカバーが無いのを見落としていた。
②調査の後に、車内のクリーニングに出したが、その際に掃除担当がカバーを外して、付け忘れた。
③カバーが無いのはわかっていたが、この際日本人のせいにして€400請求し、そのお金で補修しちゃおう。
彼らが我々にかけている容疑を晴らすには、カバーが最初からなかったことを証明しなければならないのですが、「これって悪魔の証明じゃん。」というぐらい難しい。最初の引き渡しの時点で双方の立会い確認はしていないし、我々はカバーが無い状態を通常だと思っていたので、借りた時になんの指摘もしなかった。後から考えた時に、カバーが無かったことを示す証拠は我々4人の記憶しかない。しかし、それは既に否定されている。最後に残ったのは、返却された車にカバーが無いという写真で、これを盾に彼は金銭を請求してきている。
しかし彼らは、我々に車を引き渡した時に、カバーがあったという証拠を示していません。最初からカバーは無かったのでそんな証拠を示せるはずはないのですが、最初にカバーがあった証拠がなければ、彼らの言い分は成立しません。という訳で、ほとんど無意味かとは思いましたが、一応言うだけは言っておこうと思い、次のような内容のメールを出しておきました。
・トレーは間違いなく最初からなかった。
・あなた方は、トランクのトレーが無い写真を送ってきて、我々が失くした証拠としているが、カバーは最初からなかったんだから、返却した時に無いのは当然。
・我々に貸した時に、カバーがあったという証拠を、日付等の記録付きで示してください。
・そもそも、車の後部座席のトレーも逆さまに付いて使えず、いい加減な整備がされていました。整備をした時にカバーを失くしたんじゃないですか。
・カバーが最初からあった証拠を示せないなら、我々が紛失したことにはならないから、これは不当な請求なので、我々は支払うつもりはありません。
・不当に請求された場合は越境消費者センターに相談して、対処を検討します。
https://www.ccj.kokusen.go.jp/ccj_syki
彼らの請求を正当化するためには、カバーが最初からあった証拠を示さなければならなくなりましたが、そもそも本当になかったので、証拠を示せるはずはありません。その後、彼らからの返事はありませんでした。
彼らの論理は破綻していますが、こちらの主張を無視し続ければ、その内この問題は風化していきます。現に我々は日本の日常に追われ、スペインの出来事については意識が薄らぎ、「何か返事あったー?」と4人の間でメールを交換する程度になっていました。
コメント
えらい目にあってるね・・・
続きが気になる!!
>>1 良かったです。海外ツアーに出るクライマーにとって、いつこんな問題に出くわすかわからないし、テーマとして面白いと思ったので書く事にしました。ちょっと長いですが続編を楽しみにしてて下さい。