発達障害と私 (1/10) 社会人になってからメンタルクリニックに行くまで

社会人になってから通院まで

日本でADHD薬であるコンサータやストラテラが発売され、成人の適用が取得された後の2012−2014年くらいに、「あなたのうっかりはADHDかもしれません。簡易検査をしてみましょう」みたいな製薬会社のWebsiteがあり、質問票に回答した結果、バリバリに該当していたのがADHDというワードとの最初の出会いかと思います。その時は「誰がこの質問票に回答したって、ほとんどの人が該当するでしょ!わたしなんか、ほぼ全部あてはまっちゃうもん」と思って深刻には受け止めていませんでした。

私は30歳になるまでつくばの研究所で車通勤、研究者かロッククライマーとしか喋らないという特殊空間で暮らしていたので、自分が世間とずれているとは全く思っていなかったのですが、強制的に東京勤務に異動になって初めて「社会」に触れたとき、「あれ?都会の人、みんなちゃんとしてる?私の不注意や過集中って普通じゃないかも?」と気づかされるようになるのでした。とにかく東京で生きていくのは辛い!電車通勤が私には難しく、電車に財布から会社のPCまで全てを置き去りにしてしまう。本を読んでは集中しすぎて乗り過ごす、人混みを避けながら歩けない(空間認識が難しい)。社会人マナーも難しい。名刺忘れる。普通に動けなくて挙動不審になる。人間関係もめちゃくちゃ難しくて、偉い人に不用意発言してしまう。

一通り、大失敗しつつも、この世にたくさんある仕事のノウハウ本とかを調べて、徐々にウッカリミスとか不用意発言を減らすようなテクニックを身につけていった気がします。特にプロジェクトマネジメント関連の本は、業務上のダラダラや抜け漏れを減らすのにはすごく役立ったし、ポモドーロテクニックとか流行りものの集中力強化の技を取り入れて、「ちょっと変わってるけど、一生懸命仕事している人」くらいには思われていたのではと。

近年は、You Tubeで精神科医が発達障害を含めた色んな疾患を解説していたり、ADHDあるあるとかがSNSで流れてくるので、「私はどれかの発達障害なんだろうなー」とは自覚してきていたのですが、不注意は生活の工夫とか行動療法的なことでかなりカバーできているから、まあいいか、と思っていました。このブログでも書いた通り、いろんなライフハックを取り入れていたら、発達障害の行動療法に書かれていることは、ほとんど実行していたという状況でした。

ところがどうやら私の一番の問題は、不注意な「行動」ではなく多動性と衝動性で、ストレス下にあるとそれがコントロールできなくなって人間関係に問題を起こしてるんじゃないか?と気づき、前回書いた通り「私アルコール依存症だ!」という懸念と一緒にメンタルクリニックを訪問することになったのでした。

とはいえ、私の中では「人類の10%くらいの人は、クリニックで主張したらADHDになるでしょ。You TubeでADHDネタっていっぱいあるし」くらいの気持ちでおり、ADHDがどういう機序で起きているのか、どうやって診断されるのか、治療薬がどういうものなのかも全然調べないで、まずはクリニックに行ってみたのでした。

いざメンタルクリニック

メンタルクリニックは初めてだったのでドキドキしましたが、受付で問診票にアルコールの暴飲とADHD的な自分に困っていることを書き、バウムテストと呼ばれる木の絵を描く心理テストを受けたり、うつ病の質問表のCES- Sという20問の質問に応えて、いざ問診です。

子供の頃どうだったか、親にどう言われていたか、今はどういうことに困っているか、家族や周りの人にはどう言われているか?を聞かれて、ADHDの簡易テストのチェックを一緒にやって、「ADHDの基準を満たしている」という結果。その紙には

「ADHDは先天的な前頭葉の機能障害です」

と書いてあります。

「あー、だから子供の時から一貫してADHD気質があることを確認してたのねー」と納得しつつも「先天性の機能障害・・・・・そうか。つまり治るものでもないし、育った環境が悪いとかでもないし、そういうことなんだなー」と、なかなか刺さる一文でした。

カバンに直に入れててクシャクシャ。これを見せると昌也は「え、結花順番待ちもできないじゃん。ルートの順番待ちするくらいならルート変えるでしょ」ですが、私としては「順番待ちできないんじゃなくて、だったら他に行くっていうだけじゃん」と思うんだけど、そういうの順番待ちが苦手というのかも。ついでに昔は整理整頓できずに机もぐちゃぐちゃだったので、ほとんど全部当てはまる・・・・

さておき相当な患者さんを診ている先生から見ると、本当にADHDなのか、別の理由で不注意だったり多動・衝動的なのか、とかは問診や挙動で結構わかるそうで「あなたみたいなタイプは、すごく薬が効くことが多いです。試してみますか?」とのこと。また、「ADHDの精密検査を受ければ、自分の特性がわかって、日常生活でどこを気をつけたらいいか考えやすくなりますが、受けてみますか?」と言われ、早速知能検査&心理検査を受けて、アトモキセチンを飲み始めてみることにしたのでした。

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