《ゆ》
Hikikomori-
(In Japan) the abnormal avoidance of social contact,
typically by adolescent males. By Oxford Dictionaries
http://www.oxforddictionaries.com/definition/english/hikikomori
2010年「ひきこもり(Hikikomori)」という単語がオックスフォード辞典に追加されて話題になったらしい。「概して思春期の男性」について言うのか、というところが気になる。
先日、4台玉突き事故に遭ってしまった。前から2台目で他の3台がグランドチェロキークラスだったため、私の車だけ自走できないくらいまで破壊。エアーバックも煙もでてきて、なかなかな事故だった。元アメフト選手だった同乗者はそんな事故にあっても身も心も動じず、いたって冷静で無傷で本当に助かった。私は結構鈍感なほうだと思うが、運転がだいぶ怖くなった。これが秋なら全て押し切ってすぐ岩に出かけていたことは間違いないが、夏なので問題なくヒキコモリになりそう。先週末はジムトレーニング以外はひたすら家で読書してしまった。そんなわけで岩ネタがないので、今回はアメリカに来てから読んだ本の読書感想文を書いてみようと思う。
・「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」町田 智浩
出国する前に、会社の同僚に「アメリカに行くならぜひ読んでください」と奨められて読んだ本。妻の仕事の都合でカリフォルニア州のバークレーに引っ越した映画評論家の著者が、日本人が知らないびっくりなアメリカを紹介している本なのだが、面白すぎて眠れないので困った。ニュースでは知らないアメリカがよーくわかり、町田さんの本を読めば、何でトランプが登場してしまったのか、すごく納得がいく。この本は少し古いので、最近のアメリカ事情が知りたいと思い、続けて著者の「99%対1% アメリカ格差ウォーズ」を読んだのだが、これまた秀逸。オバマ時代のアメリカがよくわかる。もうすぐ、トランプ本を出すみたいなんで、発売されたらすぐ読みます。
・「Playing to WIN: How Strategy Really Works] A.G.Lafley, Roger L. Martin
邦題は「P&G式 「勝つために戦う」戦略」
経営が良くないときに立て直しを行ったP&Gの偉い人たちが、P&Gのマーケティング戦略について書いた本。これまで比較的科学系の仕事をしてきた私が、突然マーケティング系の仕事をすることになり、上司の勧めで慌てて読んだ本。P&Gなだけに対象商品が身近なファブリーズとかパンパースなので、肌身をもってマーケティング戦略とは何かを感じられる。化粧品は安くすれば売れるってわけじゃない、という調査の元に価格が設定されている等、消費者として知ってて損はない情報満載なのである。これを読んでスーパーに買い物に行くと、各社のマーケティング戦略に思いを馳せて、お買い物が3倍楽しくなっちゃったりする。
選挙祭りで大盛り上がりのアメリカでは、ニュースはいつも選挙一色。で、そんななか民主党のキャンペーンイベントDNC(Democratic National Convention)がフィラデルフィアで開催されたので、DNCを中継している政治関係者向けのバーにもぐりこんで、アメリカ選挙を観察してきた。このDNCをみていると、選挙ではマーケティング戦略のプロがアピール戦略を考えて、狙ったターゲットにメッセージを送っている広告であるのがよく分かる。人種・民族マイノリティー、白人ブルーカラー、若年層、などそれぞれのセグメントに対するあからさま過ぎてげんなりするようなアピールスピーチが続くのだが、それを観ている人たちは、自分が対象者だと鼓舞され感動の拍手を送るのでした。日本って、「誰かにのせられるの嫌」っていう文化があるのか、あからさまなアピール広告って嫌いだけど、アメリカ人って分かってても好きなのかな?
そんなことを思わされる本でした。あわせて「マーケット感覚を身につけよう by ちきりん」を読んだけど、日本でも使えるマーケティングの基本的な考えが、簡単にわかって面白かったです。日本人は「目利き力」があるので、それを自分たちの「価値」としてウリにしたほうが良い、っていうセクションがあるけど、日本ではアメリカで可能な「あからさまマーケティング」が難しい理由はそこにあるのかな。
参加させてもらったPublitco Pubの様子
紹介しようと思った本があと10冊くらいあるけど、いつもの通り文章が長すぎるので、また今度。
コメント