前回の続き
確かに皮膚の層は筋肉を覆っているのだから、クライミングをしていれば表面に近い皮膚の層だけがホールドとの摩擦で引っ張られ、筋肉と皮膚の層にズレが生じて痛みが発生する理屈はなんとなくわかった。ただ、「筋肉と皮膚のコーディネーションが崩れることで力が最大限に発揮できなくなる。」など、言われて見ればそれもあり得るなーぐらいには思えるのだが、実際にそれで力が弱くなる体験をさせられないと納得感は得られないかも知れない。
まあとにかくそれを治す方法も教えてもらい、「特にコツはありません。みんなにも教えてあげてください。」とのことだったので、実践のクライミングで使えることを確認してから、まずは何かにまとめておこうぐらいに思っていた。自分にとっては、「実際に使えるかどうか」が重要なポイントなので、クライミング中や登った後に試してみて、ある程度痛みが取れる事を確認した。
しかし、下の写真の指の付け根の上から第二関節までの間の、赤い印が付いた部分の両脇の痛みはどうしても取れなかった。ジムのどっ被り課題で2本指のポッケで耐えて足ブラになるムーブを何度もやっていたら、ここの痛みが取れなくなってしまったようだ。他の課題であってもここが痛くなって、しばらく痛みが残ることは結構多い。むしろこの種の痛みこそが一番厄介で、その原因や治す方法がわからないとクライミングをやる身としてはあまり面白くない。
クライミングをやってる多くの人が指の痛みを訴える時、どこが痛いのだろう。
自分の場合、中指だけでなく薬指の場合もあるけど、この赤印の部分の正面や両脇や付け根の奥が痛くなることは非常に多い。痛みの重なりに回復が追いつかず最終的に登れなくなるほど痛むのもこの部分であることが多い気がする。
ここの痛みは、前回教わった方法をいくら試しても全然取れないし、筋肉と皮膚のコーディネーション云々とは根本的に違う気がする。色んな角度で揉んでも痛みは取れなかったので、次に診てもらう前に、どこが痛いのか、どういう角度で押すと痛むのかを事前にきちんと理解して、先生に確実に伝えられる準備をしてからその整体院に向かった。「これ治せたらホントにすげぇ。」「けど無理な気がする。治す方法があれば、とっくに広まってみんなやってるだろうし・・・」
そして、先生に診て貰った結果がこれ(↓)
http://ameblo.jp/meidaimae-seikotuin/entry-12202721468.html
なんと、2~3分で痛みを取り除いてくれました。
事前に痛い場所、痛みが出る時の角度を全部おさらいしてから診てもらったのに、どこを触っても痛くなくなった。
そして、色々解説して頂きました。
【痛みの原因】
ざっくり言うと筋肉の収縮にはカルシウムが寄与していて、これが特定の部位に溜まってしまうことで痛みが発生している。
【痛みを生じている筋肉】
虫様筋(ちゅうようきん)
【治し方】
今回の治療方は『緩消法』
まず、痛みのある部分を反対側の痛みでつまみ、30~50g程度の圧をかけます。
目的は血流を抑えることなので、感覚的にはそれを意識して軽く抑える感じです。
この状態で、指をフルに伸ばしたり曲げたりを5~6回ぐらい繰り返した後、つまんでいた指を離します。指を離したら最低2秒おいてから、場所をずらして同じことを繰り返します。
こうすることで、カルシウムが血流に乗って散り、痛みが取れるそうです。
指を離してから次の動作までの間隔を2秒置くのは、脈箔の間隔の関係から必要な時間とのこと。
実際にそれで痛みを取り除いてもらったのですが、こちらは少しコツが必要な様に思えました。
【注意点】
自分で色々試したのですが、緩和はされていても、深層部の筋肉を押すと痛いことがあり、取り除けていないと感じることがありました。しかし、よくよく考えて見ると普段のクライミングで困る訳でもない様な、深層部にわずかに残る痛みを「あえて探して」完全に取り除こうなどと思うのはナンセンスで、ある程度緩和できればいいのではないかと思いました。
ちなみに今回の治療法は『緩消法』と言い、自らの腰痛で歩けないほど症状が悪かったお医者さんが、腰を治すために自分で発見した方法だそうです。
こちらはネットで検索したら出てました。
http://www.471203.com/
とりあえず、指の痛みを治す話はこんなところです。
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