11月に両親がアメリカに遊びにくることになった。
カッコつけの私としては、「ニューヨーク?東京と変わんないし、たいしたことないけど、まあ案内してあげるよ」とNY通みたいに言いたいところだが、私の活動範囲は岩があるところに限定されており、マンハッタンなんてほとんど知らない。そこで、親が来る前にNY下見ツアーに出かけることにした。というわけで、今回はニューヨーク見どころ紹介。
①自由の女神見学の穴場:Staten Island Ferry
まず、ニューヨークと言って普通にイメージされる場所は、絵の黄色で囲われたマンハッタンで、山手線の内側とほぼ同じ大きさ。川に挟まれた島のようになっており、ペンシルバニアやニュージャージーからマンハッタンへ行くには、①車で橋を渡る②電車に乗る③フェリーに乗る、のどれかを選ぶことになる。
その中で一番おススメなのが、このStaten Island Ferry。マンハッタンへの通勤に使われているこのフェリーは、州がお金を払っているみたいで無料!そして地図の通り、自由の女神の真横を通り、マンハッタンの摩天楼に向かって進む。
約30分の船旅は、外の景色を眺めているだけであっという間に終わってしまう。
観光っぽい人はおらず、待ち時間ゼロ、無料で素敵な船旅が楽しめる。
マンハッタンの家賃は東京23区よりも高く、普通の人はルームシェアをしても中々住めないようで、ニュージャージーから通勤している人も多いようだ。
夢を抱いてニューヨークにやって来た異国の人や若者たちは、節約するため郊外に住んで、このフェリーに乗って仕事に出かけたりするんだろうか。疲れ果てた帰路、夕焼けに染まる自由の女神や摩天楼を見ながら、故郷を思い出したりするんだろうか。ニューヨークはそんな彼らにどう見えるんだろう、そんな妄想をしながら乗れる素敵な市民の足なのでした。何で観光客がいないのか不思議になるくらいだが、よく考えたらニューヨークに観光に来た人が、ニュージャージーやペンシルベニアに行くことはほとんどないからですね。
②タイムズスクエア
ニューイヤーイブにTVで必ず放映されるニューヨーク版「渋谷109前」。「観光者はここに来て何を観るんだろう?」と不思議に思っていたが、観察すべきものは建物とかではなく「街行く人」であることに気が付いた。
おねえさん、良く見ると羽飾り、パンツと靴下にハイヒールのみという御姿(もちろんこの人の普段着ではなく観光者向けです)。子供だって見ちゃうもん。以上、タイムズスクエアでした。
③MoMA:ニューヨーク近代美術館
入場料が25ドルとめちゃに高い!のを除けば、なかなかおススメ。マンハッタンのど真ん中にあるので行きやすいし、大都会のため6階建てのコンパクトな建物で、右も左も「これ知っている!」というぎゅうぎゅう詰め名画館なのである。単位面積当たりの感動量は世界一の美術館じゃないだろうか。特にその4,5階は有名どころ勢揃いで、ルソー、ピカソ、ゴッホ、マティス、モネ、リキテンスタイン、、、と美術嫌いの私でも知ってる人だらけで、気合が入っている。
美術館で解説オーディオも借りられる(日本語もあり)。解釈が難しい近代アートは、説明聞きながらみると結構面白い。「メルヘンに見えるけど、シャガールが育ったロシアの貧しい農村をフランスで描いたものです。」とか「シャガールは、「色」が人の特定な感情をよび起こすことに注目しています」とか「ヤギ?と男性の目線が点線でつながっており、二人の口を中心とした円が描かれています」みたいな解説で、絵の解釈というよりは、観る人が勝手に想像力をより働かせるように説明してくれるので、自分の感性だけではよく分からないような素人の私には結構有益だった。
そして、ココでもおすすめは「人間観察」。私が住んでいるLansdaleでは存在しえない都会のオシャレピープルがクールに鑑賞している。だいぶお金をもってそうな都会カップル、紫ヘアーで模写しているアーティスト女性、黒いマニキュアに真珠のピアス、すごく整った顔立ちの美女、のようなお兄さん、など見飽きないニューヨーカー観察ができる。
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