「赤道ルーフ」と「プレッシャー」

≪M≫
この三連休は日月で城ヶ崎シーサイド。ボルトルートは初日のアップで一本登っただけで、後はナチュプロもしくはナチュプロとボルトのミックスルート登ってきた。

まずは、赤道ルーフ2P目を、「人生楽ありゃ・・・」から繋げて。
数年前にこのルートのフォロー回収をした時にルーフのパートでワンムーブ起こして落ちたことがあり、できないまま終わっているのを払拭しておきたかったのだが、今回は落ちることなく終了点まで辿りついた。このルートは最後のパートで「パンピングアイアンⅠ」と合流するのだが、今回のトライではそこに打ってあるボルトに掛かったヌンチャクを使って登った。で、その時に思ったのだが、やっぱりこれは最後までナチュプロで登るべきだったということ。トポにもNP&Bとは書いてないし。

ナチュプロルートの場合、あるパートでプロテクションを取って先に進んだ時、次の局面でプロテクションを取るかランナウト覚悟でそのまま先に進むのかは、色んな要素を考慮して判断しなければならない。ランナウトして次のレストポイントまで辿りつけずに落ちた場合、最後に取ったカムでちゃんと止まるのか。仮に止まったとしてもどの当たりまで落ちどこかに叩き付けられたりしないか。また、ランナウトさせずにカムを取る場合、今取っている体勢で新たにカムをセットしようとしている最中に力尽きて落ちたりしないか。それを、その時々の自分の状態やその地点から先でこれからしなければならないムーブの難度を合わせて判断し続けながら登って行かなければならない。逆にそういう様々な判断を求められて登るからこそ、そのルートを制した時に充実感が得られて面白いと感じるのがナチュプロルートなんだと思う。

赤道ルーフ(2P)もルーフを越えた局面で、ルートから求められたのはそうした類の判断だった。そしてその一番怖くて、これ嫌だなーという所にボルトが打ってあったため、反射的にそこに掛けてあったヌンチャクにクリップした。ボルトルートクライマーの性なのか、結局そこで手っ取り早く安全を確保できる方法を選んでしまったのだ。その時点でランナウトの恐怖に耐える必要は無くなり、怪我をする恐れもほぼ無くなったのだが、同時にこのルートの面白さを失っていたことを、登り切った後に気づかされた。

ボルトを使うと先週登ったヴァーチカルダイレクトの10dというグレードと比較しても11bというグレード感が見合わない。もしも、最後までナチュプロで登りきれていたら充実感は得られていただろうし、11bというグレードにも納得ができたであろう。ということで翌日に再度トライ。しかも今度は1P目から繋げてワンプッシュで登ろうと思ったのだが、今度はルーフで落ちて敗退した。

赤道ルーフ以外では、「クッキー&クリームファナテック」や「コロッサス」等も触ったのだが、登れたルートは「プレッシャー11b」のみ。因縁の課題「コロッサス」の左にあるルートで、良く講習会に使われているルートだ。
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最初のトライは、無駄に体力を使ってしまい中間部で力尽きたが、2回目のトライで無事RP。どこでもプロテクションは取れるし、ヴァーチカルダイレクトと比べると危険度は無いけど技術的には少し難しい。2日目の最後、みんなが岐路に着いている時間帯にMotさんにビレイを付き合ってもらった。時間も遅く腕の疲労感も大きかったため、弱気の芽が出てトライを諦めようと思ったが、Motさんの後押しがあって登ることができた。

感謝。

コメント

  1. ヤマダ より:

    グレードは赤道ルーフ1Pからつなげた場合じゃ無かったっけ?俺もまだつなげてないけど。

  2. コブ より:

    クリフのHPによれば1Pから繋げて11c。
    人生・・から登って2P目だけやると11bのようです。

  3. ヤマダ より:

    そうだった!ところでルーフを超えた先はずっとランナウト?カム取れたっけ?

  4. コブ より:

    取れる様な取れない様な。
    多少それっぽい所はあるのですが、カムのサイズが限定される気がします。
    もう一度トライする予定ですが、無理そうならボルト使います。