≪M≫
出演:Sぎ野さん、Sゅんたろう、Kら田、M也
3月25日(土)も引き続きシーサイド。
登りたいルートはまだまだたくさんあるものの、先週登った「赤道ルーフ」のスタイルが気にあまり納得感がなかったため再度トライする事にした。狙うは、途中でボルトを使わないオールナチュラルプロテクションの、1P目から繋げたワンプッシュ。アップの後に直ぐトライを開始した。
ルーフのクラックの中が少し濡れていたため無駄に力を使ってしまったが、何とか越えてルーフの外に出た。そこにボルトが打ってあるのだが、これは隣のルートのボルトと見なして使わないようにし、そこでカムを決めて進うことを試みる。ところがこの周辺のクラックはフレアしていてなかなかカムが決まらない。腕を交互に休めながらキャメロットの#1を、いろんな角度で決め直したが、結局しっかりとは決まらなかった。次に少し小さいサイズのカムを取り出して、再度クラックへのセットを試みる。
これまた決まらない。次第に腕がパンプしてくる。
下から眺めて見るのとは違い、この地点に立つと相当なランナウトをしている事がわかる。また、最後に決めたカムはルーフの下に小さいのが2本上向きに刺さっているだけなので、ちょっと頼りない。ここでカムをセットするのは諦めて更に上に進むことも考えられたが、残っている体力を考えると上でカムを決められるかもわからない上、更にランナウトしてフォールすることも十分にあり得る。
なので、この時点でナチュプロは諦めて、ボルトにヌンチャクを掛けてからロープを通して先に進むことにした。前回のトライではここから先も簡単にできたので、今回も同様に考えていたのだが、カムのセット等でてこずったためか、それとも1P目から繋げてきたことで疲労が溜まったのか、一度パンプした腕が回復することはなくその上のパートでボルトを使った後にフォールした。
このルートを自分の実力でオールNPで登るなら、予め適切なカムのサイズを把握し、セットする場所までわかってないと難しいと思った。
今回のトライについては、岩に取り付く前にSゅんたろうに自分の狙いを話していたのだが、自分がトライをしている間に、ちょっと離れた場所で講習会を開いていたレジェンドSぎ野さんをSゅんたろうが見つけて、赤道ルーフの上のボルトは使っていいのかどうかを聞いて来てくれた。その話しによれば、
・昔はルーフを抜けた後のところにピトンが打ってあった。
・初登者もボルトを一本使っている。
・上のボルトが使ってもいんじゃないのか。
ということだ。
その後、自分もSぎ野さんと話す機会があったので、改めて赤道ルーフのボルトについて聞いてみた。内容はほぼ同じなのだが、自分で聞いた方がどういうニュアンスで言ってるのかもわかる。
・ルーフを抜けた処に、昔はピトンが打ってあった。
・終了点直下のボルトはなくて、そこはみんなカムを決めて登っていた。
・今はボルトが2本打たれているが、「あのルートは(そんなにこだわらなくて)いんじゃねーの」
とのことだった。
今回ルーフを抜けたところにはカムを決めることができなかったのだが、やはり先人達も同様の認識で、カムをセットするのは難しいと判断しピトンを打たざるを得ないと考えたのだろう。この地点まで来ると、ランナウトを強いられた上にカムも決まらないので、やはりボルトにクリップしておかないと危ない。危険を楽しむクライミングをするような所でもないな、という感じだ。今回ビレイをしてくれたKらたさんも、ボルトにクリップをするのを見届けるまで見ていて怖かった、と言っている。なのでルーフを抜けた直後のボルトにはクリップし、そこから先はカムだけを決めて登るのが今考えられるベストなスタイルと言えるだろう。
しかし今回のように1P目から繋げてきた場合にはカムの回収も大変な上、ギリギリまで粘るようなクライミングをして失敗するとその後の腕の回復も見込めない。そして、その日は本来やりたかったルートもできなくなってしまうだろう。取りあえず、先週のトライは11bバージョンのRPの範疇のようなので、来週以降で再度トライするかどうかは微妙だ。
時間が余った時にワークアウトでやろうかな。
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