イチローがフリーエージェントになり、まだどこからもオファーがないという記事を読んでいたら、その記事の中盤に人間の老化について書かれたくだりがあった。体力は年を取ると急激に落ち、病気になって「あんた、生活習慣が間違ってるよ」と病気が教えてくれるのだという。
病気と言うわけではないけど、自分は3~4年前に左肩を痛め2年ぐらい前からクライミングの方も軽減するようになった。それで最近ようやく痛みがなくなってきたと思ったら、今度は右肩を痛めてしまった。左肩を痛めていた頃によく通っていた整体の施術師には、
「それ、四十肩ですよ。左肩が終わったら右肩がなります。両方同時になる人はあんまりいないけど、みんな片方づつなるんですよ。」
と言われていた。その整体は、よくある銭湯に隣接しているような施設であって医療機関ではないため、俗に言われている事やお客さんから聞いた事を組み合わせ、世間話の延長みたいな感じで、私の症状についてズバズバ言ってきた。一方、この数年の間に色んな医療機関にも通ったのだが、いわゆる正統な医療機関の先生は「四十肩」だとすら言わないし、「左肩が治ったら、右肩がなりますよ」なんていう予言も絶対にしない。
だいたい、左肩が痛かった頃に右肩はピンピンしていて、痛くなる兆候は皆無だった。
この先右肩が痛くなるなんて信じられないくらいで、なるとしたら何がどうやって痛くなるというのだ、来るなら来いという感じだったのだが、そんな事もすっかり忘れていた頃に右肩に激痛が走り可動域が狭くなって上着に腕を通すのも大変な状況になってきた。クライミング仲間などからは、「クライマーはいつも肩を動かしてるから四十肩にはならないよ。それ腱板を痛めてるんだよ。」などと指摘され、ネットで肩の事を色々調べて自分の肩の痛みと比べて見てもやっぱり腱板損傷が疑わしいように思えた。
とうことで、下北にある山手クリニックというところに行ってきた。スポーツ選手のサポートもしているようで、ゴルフの松山英樹だとか、石川遼のサインもあったりするから、そこそこ名前も通っているようだ。レントゲンも撮って骨には異常がない事を調べ、その後、触診をしつつ腕を色んな方向に曲げて痛みのチェックをした。ところが診察の結果では、骨にも腱板にも異常がなく肩周りの筋肉が固くなっている事が痛みの原因であり、まずはリハビリを通して固くなった筋肉を柔らかくして行きましょうという事だった。念を押して「腱が部分的に切れてたりしませんか」と聞いてみても、そんなことより肩回りの筋肉がガチガチになって周囲の動きをロックしていることの方が要因としてははるかに大きい。もしもそれを治して、それでも痛みが取れないならその時MRIも撮って見ましょう、という。肩関節の模型も使って痛みが出るメカニズムも説明してもらったが納得できるものだった。
1週間後にリハビリの予約を取り、昨日はそこに行くことになった。山手クリニックは下北にあるのでY花と一緒に下北に行き、Y花は下北のクライミングジム、自分はリハビリを受けに行ってきた。
リハビリの先生は、仕切りに「こうしゅく」という言葉を使う。後で調べてみると「拘縮」で、いわゆる50肩の事らしい。片方の痛みが治ると、もう片方もなるということも含め、何年か前に整体で言われた予言は正しかったようだ。また、クライミングをしているから四十肩や五十肩にはならない、なんて事も無いようだ。そして、イチローの記事に書いてあった「あんた生活習慣が間違ってるよ」という言葉。年末年始はクライミングでラオスに行く事が確定しているけど、普段の土日はクライミングを止めてしばらく違うことをしてみるか・・・。
そんな思いを抱えたまま、リハビリが終わってY花と合流し、向かった先は・・
「まーちのハズレでシュビドゥバー ♬」
「この悲しみをどーすりゃいーの♬ 誰が僕を救ってくれるの♪」
実はY花は歌が上手い。
カラオケには全く行かないようだけど、車の中ではいつも歌っていて、色んな持ち歌を持っていたりする。普通にジュディマリとかSuperflyとか歌うけど、もしも機会があったら皆さんに是非聞いて欲しいのが、シューベルトの「野ばら」。フルコーラスのドイツ語で歌ってくれますが、凄すぎて笑っちゃいます。
コメント
「クライミング」という生活習慣が間違ってるというのか…!?
ちなみに少佐も歌が上手いです。昭和の歌謡曲からヴィジュアル系まで何でもござれ。ドイツ語はさすがにムリですが、尾崎豊の15の夜は似すぎてて爆笑必至。
Y花様と少佐、才色兼備&多才っぷりがほんと似てる( ̄▽ ̄) ていうさりげないのろけで〆させて頂きます。
少佐は歌うまそうだよね!
「盗んだロープで登りだす🎶」
そのうちY花と少佐で紅白歌合戦やるしかないですね。