四十肩なのか五十肩なのかはよくわからないが、この数ヶ月間毎日向き合い続けてきた肩を忍び、パソコンのパスワードは「4jyuukata」にしていたりする。(最近変えたけど・・。)
ここ数年、怪我には気を付けていたつもりだったのだが、怪我をした訳でもないのにクライミングから数ヶ月の退場を余儀なくされたのはやるせない。発症するまでは週2ペースでクライミングを続けており、ある時Pump2号店のTusnamiでようやく12aをRPしたと思ってロワーダウンしてきたら、肩が痛くてロープが解けけなくなっていた。今思い返せば、 Tusnamiで12aを登れるような状態にありながら、4jyuukataは同時に発症していたということだ。
それから様々な場面で痛みを感じるようになったが、痛みを感じてから1分ぐらい大人しくしていると何事も無かったかのように収まってくるので、しばらくはクライミングを続けていた。しかし、最初の発症から10日ぐらい経っても同じ事が繰り返されたので、腱板損傷の恐れもあると思って肩専門のクリニックに行ったところ、「拘縮」だと言う。腱板損傷とかその他の怪我に起因する痛みよりも、拘縮による寄与の方がはるかに大きいとの事で、担当医の見解は腱板損傷の疑いに対して否定的だった。
これまた、「肩関節周囲炎」とも「四十肩/五十肩」とも言わないからわかりづらいのだが、四十肩/五十肩の流れで捉えるなら、腕を動かした時に肩に激痛が走る「急性期」⇒可動域がだんだん狭くなってくる(肩関節拘縮)「慢性期」⇒拘縮が改善してきて少しづつ腕が動かせるようになる「回復期」というのがあるらしく、最初に何かの理由で炎症が起きる期間があり、炎症が収まってくると肩関節が拘縮(固まる)してくるものなのだそうだ。クリニック行った当時は急性期から慢性期に変わる頃で、肩関節がちょうど固くなり始める頃だったようだ。
その後、基本的にはクライミングを止めたのだが、 1ヶ月経っても症状は全然良くならず、それどころか肩回りはどんどん固くなり、スーツの上着もまともに着れない、 ワイシャツをズボンの中に入れる動きができない、肩の痛みで毎日明け方に目が覚めるという状態が2ヶ月半ぐらい続いた。
ちなみに慢性期というのは、ネットで調べた所では、目安として半年から1年と書いてあり、クリニックのリハビリ担当の理学療法士にも「数カ月はクライミングできないと思って下さいね」と言われていた。もちろん宣告された当初はそんなに長くかかるとは思っていなかったので、2ヶ月も3ヶ月も待つつもりはなく、年末年始のラオスクリミングツアーでも多少登っていたのだが、チョークアップの動作はできず、実際1ヶ月経っても症状は全然良くならなかった。
流石にここまでくると、運動しようとかは思わなくなり、仕事に打ち込んだり、ホットヨガに通うなど、新しい世界を見つけるようになってきた。 ちなみに、ヨガの中で休憩のポーズとして使われるチャイルドポーズも最近までできず、ダウンドッグは拷問であり、CALDの「ポカポカヨガ」コースはこれまで経験したスポーツで最も激しい運動と信じるようになっていた。
そして、月日の経つのは早いもので知り合いのクライマーが各岩場で目標ルートをRPしていくのを眺めるだけの日々が過ぎて行く。とは言え、週二で通い始めたホットヨガは思った以上の効果を発揮し、1回行く度に翌日には必ず何らかの改善が見られ、先週は遂に家に置いてある懸垂バーで、懸垂が1回できるようになった。
ただ、懸垂を始める前に、準備運動して少しづつ力を加え、気合を込めてようやく1回できる程度だ。 1回懸垂をすると、そのダメージでその日はもう懸垂はできなかった。 しばらくそういう日が続いていたのだが、今日はちょっと変化があり、1度のトライで1回しか出来ないところまでは 変わらないが、インターバルを開けるとまたできるようになっていた。
筋肉をいくら付けても、使える状態に調整出来なければ何にもならない。
40過ぎたら筋トレよりもコンディショニングですかね。
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