ロブとコブ

「マンガ読むのも良いですが、その前に私の新ルートを登って下さい。」

御前岩に8Aのルートを開拓したAきたさんから、先週メッセージが届いた。先週アップしたブログを読んだらしい。もちろんAきた氏おすすめのルートをやりたいのは山々なのだが、その前に越えなきゃならない壁がたくさんあって、直ぐにうんとは言えない。

今週末も日帰りで御前岩。まずはAPA（7B）でもやって、その調子と結果次第でやるかどうかを決めることにした。

今回はY花がジムで知り合って連れてきたイギリス人Rバート、Sっちん、Y、Mの4人という変則的メンバーを乗せ、あいのりKOBUワゴンにて奥多摩の日原へと向かう。

アップを二本やって、APA(7B)にトライ。知り合いの多くがオンサイトしていて、もしや登りやすいルートなのかと思って期待していた。一回目のトライでは中間部で粘りに粘って見えるホールドは全部確認したのだが、どうしても形にできずそのうちパンプしてきて自らテンションを掛けた。そこからムーブを探って2ピン分進んでレストしたが、ムーブを起こせないぐらい張っていたので、トップアウトせずに下まで降りた。

次のトライは、最終クリップ近くのレストポイントまで行けたのだが、最後のムーブでしくじって大フォール。この日のトライはそれで終了。Aきた氏の新ルートのことは完全に忘れていた。

とまあ、自分の話はさておき、今日の主役はロバートこと、ロブ。

25年前に大分の大学に留学していたロブは、その後イギリスに戻ったが、最近また日本に戻ってきたそうだ。左腕に和彫りが輝くロブと、行きの車の中で、帰りに寄る銭湯の話になった時に「日本の温泉では『和彫』は駄目。けど俺はヤクザじゃねーよ！」と言っていた通り、金融系の企業に勤めるジェントルマンだ。

日本語半分英語半分のジャングリッシュ(Japanese+English)を駆使し、色んな話題を提供し、てくれた。特に食の話で盛り上がり、マクロビの話から中鎖脂肪酸、ラーメン、イギリスの焼売の話を語り尽くし、最後は「ギー」の話でインテリジェントな女子二人を納得させて夕食の締めとしたのであった。