ロッキーのまわし者ではありません。

《M》
最近我が家が週一で通い始めたのが、老舗ボルダリングジムの「ロッキー」。
昔は船橋の片隅にある古いジムというイメージしかなったのだが、その後徐々に店舗を増やして行き、今や5店舗を展開してPumpやT-WALLに肩を並べるようになった、ボルダリングジムの一大チェーン店だ。しかしロッキーに関しては、普段自分が通っていたジムで3級ぐらいしか登れていなかった人が、突然「1級登った」とか「初段やってる」とかの話を聞いていたので、グレード甘くして集客してるんだろう・・・程度の認識しか持っておらず、あまり行きたいとも思っていなかった。

ところが、通勤経路の曙橋にロッキーの新しい店舗ができ、Y太が行ってみたところ「(課題が)すごく面白かった」と言うので、グレードのことはさて置いて、自分も行ってみることにした。確かに他のジムと比べるとグレードはだいぶ甘い。しかしロッキーには、それまでの自分が想像すらしていなかった、凄い「売り」があることがわかった。

それがこのアプリだ。
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各店舗毎に課題がグレード順に整理されており、全ての課題が写真付きで掲載されている。
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登った後にチェックを入れると集計されるので、どの課題を誰が登ったか、何人登ったかが誰にでもわかる仕組みになっている。同じ2級でも、登った人数が多い課題は易しめなので、トライする時の参考になる。また、自分が登った課題の管理もできるので、非常に便利。

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そして、面白いのはここからだ。
各課題には番号が付いており、グレードが上がるほど番号が増えて行くのだが、その登った課題の番号が自分のポイントとなる。例えばNo81の課題を登れば、FlashだろうがRPだろうが、81ptが自分のものとなる。そして、自分が登った課題の上位10課題の合計ポイントが自分の合計ポイントとなり、アプリに参加している者全員で点数毎に順位付けがされて行く。例えば、現時点の私の場合ならご覧の通り738ptとなり、新宿曙橋店では209位という位置付けになって表示される。

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1000点取りたければ、平均100点以上の課題を登らないといけないので、初段以上の課題をたくさん登らないと到達できない。とにかく順位を上げたければ、上位10課題の中に、点数の高い課題を入れる必要があり、難しい課題にトライしてトップ10のリストに入れる課題の点数を増やして行く必要がある。この際、簡単な課題を何本登ってもトップ10のリストの中身は入れ替わらないから、優しい課題を30本登りましたなどとやっても意味がない。とにかく順位を上げたければ、より難しい課題にトライしなければならず、必然的に難しいものに挑戦し続けなければならなくなるところがミソだ。

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上の例だと、例えば次にNo66の3級を登るとNo44の5級と入れ替わり、点数が22点アップする仕組みだ。各店舗の課題はだいたい2ヶ月ぐらいでセットが入れ替わり、セットが変わる毎に成績はリセットされる。(ただし、過去のポイントは過去の成績として記録には残されて行く。)尚、現時点でのセットが残っている期間に難しい課題の完登を増やして行けばもちろん点数は増えて行くのだが、他の人の点数も上がって行くので、ジムに通い続けなければ他の人にポイントで抜かれて順位は下がって行く。また、通う頻度が高くても課題を落とせなければ点数は増えないので、相対的に順位は落ちて行く。

順位は1位の人から順に全て閲覧できるのだが、ご覧の通り上位陣は日本代表クラスの人々が肩を並べており、彼らをピラミッドの頂点とした自分の位置付けがわかるようになっている。また、よくも悪くもここに登録されている人々の成績は全てオープンで、誰がいつどの課題を登ったのかの詳細が全てわかるので、ライバルの動向を見ながらチャレンジできるところも面白い。

また、ロッキーにはグレード認定システムというのがあって、ロッキーの店舗の課題ならどこにある課題であっても、次の表に書いてある本数を登るとグレード認定がされる。
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ただし、この本数設定が絶妙で、1級なら累積で30本登らないと認定されない。たまたま1級を1本登ってもグレード認定はされない訳だ。しかし、一つの店舗に1級は10課題程度しか無いし、得意不得意を考えると全部登れるとは限らないので、早く認定されたいと思ったら復数の店舗で本数を稼ぐか、同じ店舗でセット替えを待って通い続けるしかない。

一方、「グレード認定されたから何なのさ?」という人のために、ちょっとしたおまけも付いている。ジムに通っていると貯まっていくスタンプが10個揃うとバッジ、50個揃うとTシャツが貰えるのだが、この時貰えるバッジやTシャツは、その時点で認定されているグレードのバッジやTシャツになる。つまり、1級Tシャツが欲しければ、それまでに1級を30本登っておかなければならないし、初段のTシャツが欲しければ初段を30本登っておかなければならない。
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尚、「いやいや、俺は1級Tシャツを貰える権利があるけど、紫のTシャツが欲しい」と言うのであれば、3級Tシャツを貰うことは可能だが、上位のグレードのTシャツを貰うことはできない。つまり、初段Tシャツ、二段Tシャツは、努力を積み重ねてきた人にしか手に入らない名誉あるTシャツでもある訳だ。

「お金を出しても買えないTシャツ」
「手に入れたければ、『クライミングに対する熱意』や『通い詰める行動力』『登る努力』だけがそれを可能にするTシャツ」

ロッキーにはそういう価値付けをした、かけがえのないTシャツが用意されていた。クライマーが欲しいものってそういうものだよね。ちなみに、今のところ3段認定されている人はいないので、どんなレベルの人でも、この仕組の中でモチベーションを保ちながらチャレンジすることが可能なはずだ。

まだまだ書きたいことはあるのだけど、とにかくロッキーのマーケティング戦略は素晴らしくてホントよくできている。この際そこに乗ってしまいましょう!!ということで、週一ながら通うことにしたのでした。私の場合、1級はこれまで3本登ったので、このペースで行けば1~2年で30本登れるだろうし、結花に至っては2日で9本登っているので1級認定は楽勝でしょう。けど、せっかくなので通いながら自分のレベルを上げて行き、できれば初段Tシャツが欲しいな~、などと思っているのでした。

コメント

  1. Hank より:

    ロッキーは本当に楽しいジムと思います。 自分は某ジムのゴールド会員でありながらロッキーのプラチナパスも持ってます。 ホールドが大きめでパワームーブが多いのでpower endurance 鍛えるにはベストで、ルートやる人に良いと思います。 自分は三級10課題くらいを一分おきにのぼるcircuittrainingやってますが、power enduranceトレーニングにはパンぷのルートより良いです。何故ならパンぷのルートは結構boulderyで自分程度の力だとパンプする前に落ちてしまうので。 結局どのジムの課題が良いかはどうトレーニングするか人によって変わってくるかと。あとトレーニングと楽しむためにのぼることは全く別物なので注意必要。 でもロッキー楽しいです‼

  2. M より:

    >>hankさん
    パンプに行く時はトレーニングするつもりで登ってますが、ロッキーは楽しむことしか考えてません。楽しめるクライミングスポットがあるのはいいですね。外は毎回本気になってしまうので、楽しむって感じでもないですからね。

  3. Hank より:

    承知いたしました。 ロッキーは、イケイケでクライマーを乗せて気持ち良く登らせる課題と思います。 トシさんの米国のジム好きが影響してるのかもしれません。 品川にMono 5連発という課題でした。きたので是非やりにきてくださう

  4. Hank より:

    最後間違えました。 中指mono 5連発課題、是非やりにきてください! 自分は怪我しそうでトライしてませんが….

  5. M太 より:

    >>4 先週土曜日に品ロキ行きました。ポッケ課題確かありましたが、指痛めそうなので敬遠しました。Hankさん品ロキ行ってるんですね。

  6. M太 より:

    >>5 そう言えば、品ロキで1級2本登ったのに、その日の夜にその課題が2つとも消滅していて、ポイントも減ってました。かなり易しめだったので、仕方がないと思いましたが

  7. Hank より:

    自分は品川が通勤経路なのでロッキー良く行きます。 ロッキーは以前2ヶ月毎に三日間ジム閉じて全面ホールド替えしてましたが、営業日ロスを防ぐためジムを閉めないで部分的に壁のホールドを替える方針にしたようです。

  8. さいとう より:

    今週から、Pump2もスマホアプリで登ったルート、課題を管理できるようになりました。
    海外トポでよく見るVirtical Lifeです。
    アプリをインストールしてpump2で検索するとでてきます。
    今のところ、サテロキのほうが機能が絞られていて使いやすいですかね。

  9. M より:

    >>8 ついにpump2でも導入ですか!時間がある時に見てみます。