そして、これから3日間を過ごす場所に「海」のビジョンを想定していなかった残りのメンバーを驚愕させると、何食わぬ顔で我々の車に荷物を積んで乗り込んできた。本丸はやはり、聖地小川山のマラ岩にあるスペシャリスト13dのようだが、同乗するメンバーが5人もいて、それぞれに目標ルートが異なっているので、まずはアロハともども甲府幕岩に向かう事になった。
サイズ的にも相性が良く、気温等の条件の良い時間帯に登れたのであっさりクリアできた。その後、アロハを脱ぎ捨てた男が熱い日差しの中でRP。しかし、そうこうしている内に、ルートに日が差して岩の条件が非常に悪くなってしまったため、Y花はこの日のRPを見送り、翌日コンディションが良くなった中で登った。
~~~~~
クライミングの写真は不思議なもので、ワンショットを切り抜いたところを見ただけでも、その人が登れる人かどうかがなんとなくわかってしまう。先週、登るところを生でも見させてもらったのもあるが、ボルダリング力が非常に強い。
ロッシーは、指の悪化を代償に1手づつブランクセッションをなくして全ムーブをバラしたようだが、本人曰く「まだまだ体の強度が足りない」らしい。フィジカル強度のアップ曲線と体や指へのダメージ曲線を比べた場合、ダメージの方の勢いが上回っているのが悩みどころだそうだ。
一方、後から入手できた写真を見る限り、アロハ男が高級サンダルをトレッキング用のシューズに履き替えていたことだけは確認できたのだが、ほんとにクライミングを頑張っていたのかどうかはわからなかった。
3日目は、私とさかもっちゃんと、N海家でカサメリ沢へ行き、残りの4人は小川山に行った。甲府幕の岩の状態や先週の小川山の状態が思ったほど悪くなかったので、カサメリもまぁまぁイケるかと思ったのだが、湿気湿気のヌメヌメで全然登れない。レマンサル12dをやりに行ったのだが、状態が悪いので2便目で回収し、その後さかもっちゃんと二人で「十手持ち」という11dのルートをやった。
非常にいいルートだと思うが、指皮も痛く、やる気も萎え気味でRPできなかった。さかもちゃんの方は岩の状態が非常に悪い中、最後まで気力十分で吠えながらRP。良いクライミングが見れた。
コメント